第587回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第586話 労働者の国 テーヴェーエール共和国の事。    2013年9月30日月曜日の投稿です。
 
 
 
 
 
  読者のみなさんの中で、 テーヴェーエール共和国という、国があったのをご存じの方は、
 
少ないと思います。
 
   一時期、日本のとなりに、 労働者の平和な国を作ろうという運動で、出来た共和国です。
 
 
 
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                   【 大正時代のテーヴェーエール共和国位置図 】
 
 
 
    私が、まだ子供の頃、日露戦争という、戦争がありまして、 当時の伊藤博文公という人は、
 
   日本の国力がよくわかっていたので、 戦争開始前から、アメリカに講和の準備の人を派遣
 
 
 
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                       【 晩年の 伊藤博文公 】
 
 
   したり、ヨーロッパに、明石大佐を司令とする、特務機関を派遣しまして、 ロシア国内の、
 
 
 
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                 【  陸軍大将 明石 元二郎   当時大佐 】
 
   不満分子に、現金をばらまいて、 ヨーロッパで調達した、武器をばらまいて、内乱を煽動した
 
   のです。
 
 
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     伊藤博文公の申し出で、陸軍の山縣有朋大将から、当時の金額で、100万円 戦後の
 
    現在の価値に直しますと、400億円程度でしょうか、レーニンにも、マルクスの本を大量に、
 
    渡したそうですが、 結果、ロシア革命が起こりまして、 日露戦争講和の原因になっていった
 
    のでした。
 
    ここが、 大東亜戦争と、日露戦争の違いだったのです。
 
    伊藤博文公は、世界を見て歩いていて、外交の経験があり、 世界の中の日本の
 
    器というか、 国力を 把握していたのです。  長期戦をすると、自滅すると、
 
    こう、考えていたのです。 
 
    残念ながら、東条英機総理大臣には、 外交経験が、欠如していた、そのため、伊藤博文
 
   のような、手を打たなかった。  
 
 
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      【西欧視察団の日本の指導者、 中央、岩倉具視 右から2番目 伊藤博文公 】
 
 
 
    日本は、 お金もない、物資もない、 日本海海戦奉天会戦で、 一撃を与えて、立場が
 
    有利なうちに、早期講和して、 戦争終結をする。 そうしないと、長期戦になった場合、
 
    いずれは、物資不足、軍資金不足で、国が破綻すると、伊藤博文公は、悟っていたようです。
 
 
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   皇帝、貴族、 資本家、 大金持ち、悪徳商人を追放して、みんな平等な、労働者の国を作る。
 
   こういう考え方は、 ドイツの政治学者、マルクスという人が、考えた、政治の思想でした。
 
   みんなで協力して、仕事を行い 利益は、みんなで、均等に分けて、分配する。 こういう仕組みを
 
   ドイツから、ロシアに持ち込んで、翻訳書などを、ロシア国内にばらまいて、 革命を煽動したのは、
 
   大日本帝国の、明石大佐の特務機関だったのです。
 
 
 
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      そして、 ロシア革命の後、 ウラン、ウデ という都市を首都として、 極東に、労働者の
 
     国。 通称 テーヴェーエール 共和国が、1920年に設立されたのでした。
 
      イギリス、フランス、アメリカ、オランダ、イタリアなどは、 マルクス主義の国が出来て、
 
      それらの国から、 自分たちが武力で支配している、インドなどの植民地に、情報が
 
      伝わり、独立運動や、反乱につながることを恐れて、 武力で潰そうと行動を始めたのでした。
 
      植民地全体で、暴動が起きるのを恐れての事だったです。
 
 
【次回に続く。】