第670回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第669話 ティーヴィーエール共和國首都制圧の事。  2013年12月22日日曜日の投稿です。
 
 
 
 
 
 
   
 
 
 
 
      
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         共産ゲリラに破壊された、ニコラエフスク、ラ、アムーレの港町を出陣した、北部
 
       沿海州派遣隊の先陣は、栃木県宇都宮市の第14師団 国分中佐の部隊を先陣とし
 
       て、北東方向のタイガの森林の中に向けて、出発したのです。
 
 
 
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         この地域は、冬場は、-35度の寒冷地、 そして、雪が溶けますと、その水分で、
 
         ずぶずぶの地面となり、 行軍は難航したのです。
 
 
 
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         通常120キロの行軍と言いますと、約3日程度の工程ですが 、まったく、補給物資
 
         の荷がついてこれず、悪路であったのです。
 
 
 
 
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          雪と氷が溶けて、泥沼のようになっていき、 まったく、困った地形であったようです。
 
 
 
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          一方、内閣のシベリア撤退の閣議決定に反して、上原陸軍参謀総長の命令で、
 
          雪解けとともに、前進を開始した、大井 成元 陸軍大将の浦塩派遣軍
 
 
 
 
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        は、シベリア鉄道沿いに進んで、バイカル湖方面に展開し、共産主義国家、ティー
 
        ヴェーエール共和國の首都、 チタ を制圧し、 さらに、進軍して、バイカル湖の北の
 
        イルツーク方面に展開し、 どんどん、進撃していったのです。
 
 
 
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         こちらも、進撃して、共産主義国家の首都、さらに、北部の都市を制圧したのですが、
 
         補給物資が到着せず、進撃がとまってしまうのでした。
 
 
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        北海道の小樽から、ウラジオストックに、物資が来まして、 シベリア鉄道で、ハバロスク
 
      を経由して、 前線に鉄道を運ぶのですが、愚かにも、共産党の偽りの宣伝工作を信じた
 
      農民が、鉄道の妨害工作、つまり、脱線をさせるわけです。
 
     
 
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         鉄道の妨害工作は、簡単な物でして、石を線路の上に置いておきますと、【置き石
 
       と言うのですが、 簡単に、機関車が乗り上げて、転覆してしまうのです。
 
       このダイナマイトも、小銃も使用しない、原始的な、石を置く方法は、多くの被害
 
       をもたらし、シベリア鉄道を麻痺させたのです。
 
 
 
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       日中ならともかく、夜間などは、全く暗闇で線路が見えず、 これらの妨害工作には、
 
       陸軍は、随分、対応が後手後手に回ったようです。 
                    
 
        
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        シベリア中央部まで進撃した陸軍は、結局、鉄道と、線路と、駅を、確保するのが、
 
        手一杯という状況で、 進撃は停止してしまい、 シベリアの治安というのは、乱れに
 
        乱れて、共産党という名前の、山賊が各地で、残酷な行為を繰り返し、多くの被害者
 
        が発生するのでした。
 
 
 
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          そして、浦塩派遣軍の司令官、 大井 成元 陸軍大将は、バイカル湖の対岸の
 
         イルツークまで、進撃すると、 進撃を停止させ、 共産党ゲリラの掃討に力を
 
         注いでいくのでした。
 
 
 
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         この後も、鉄道の線路に対する、置き石は、続いていき、 多くの被害が出るの
 
        ですが、すべての線路を24時間、警備するわけにはいかず、 共産主義とは
 
        どんなひどい事をするのかという事を知らず、ただ、税金が無くなり、年貢が無くなると
 
        言う、噂話だけを信じて、ゲリラ活動に走る、貧困層の農民には、陸軍は手を焼いていき、
 
        次第に、 犯人をつかまえると、見せしめで、処刑するようになっていき、 それを
 
 
 
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           見ていた貧しい農民の人々から、さらに恨みを買い、新たなゲリラ活動に
 
          つながっていく、こういう悪循環になっていったようです。
 
 
 
【次回に続く。】