第700回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第699話 ランダル式ラグビーの事。          2014年1月21日 火曜日の投稿です。
 
 
 
 
 
  
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       海軍兵学校には、1号生徒の英会話を仕上げをするのに、お雇い外国人の英国の
 
      英語の先生が、滞在していて、 海軍兵学校の校長の千坂閣下よりも、高額な給料で
 
      1号生徒に、英会話を教えていたのです。
 
      私達がいた当時、ランダル先生と言う、イギリスの駐在武官が契約してきた、先生が
 
      おられたのですが、そのランダル先生が、兵学校に持ち込んだのが、ラグビーであったのです。
 
      来週、アメリカのフォックスという、映画会社が来るので、その見せる予行の形で、大正10年
 
      10月15日 土曜日に、2号生徒、3号生徒の対抗と言う事で、行われ、平行して、アメリカ式
 
      のベースホールなる、球競技も行われたのです。
 
 
 
 
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         何しろ、日本全国から、運動神経抜群、 秀才ばかり、集まっていたので、みんな、
 
         走らせたり、飛んだり、何をやらせても、上手に出来たのです。
 
         私達の分隊は、ラグビーの試合に出ることになりまして、上級生の2号生徒と
 
         とっくみあいをすることになったのです。
 
 
 
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             まあ、みなさん、ラグビーというのは、ご存じの通り、ボールの奪い合い
 
           なのですが、なかなかチームワークがよくないと、一人の単独プレーでは、
 
           よってたかって、組み伏せられてしまいまして、 潰されてしまいます。
 
 
 
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          相手は、一学年上の上級生といっても、私と同学年なので、体力的には同格ですが
 
          負けたら、制裁訓練が待っていると言う事で、 一生懸命分隊全員がんばったのですが
 
          紹介したように、昼ご飯を食べてないので、腹が空いて、腹が空いて、どうにも辛抱
 
          出来ませんでーーー、 負けてしまったのです。
 
          
 
 
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           審判をしていた、海軍大尉殿に、動きが悪いと、説教を受けていたのですが、
 
           そこに、高松宮殿下が、視察におこしになられたのでした。
 
 
 
【次回に続く。】