第710回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
高松宮殿下の元には、よく皇室からのお手紙が届いていたようで、一番多いのが、お母上の
お手紙は、私達の場合は、郵便配達が配達するのですが、 宮様のお手紙は、宮内省から
使者が持参され、 東京の様子や、逆に、江田島の様子を、東京に持ち帰っていたようです。
お母様は、心配で、心配で、仕方がなかったようです。
書かれていたようです。
世の中、仲の悪い兄弟が多いのですが、高松宮様のご兄弟は、大変仲が良く、特に、
分隊の監事殿に、指導を受けていたのですが、ちょうどその日、以前紹介したように
広島から献上された卵麺をいただいている最中に、東宮殿下から、欧州歴訪のお土産が
高松宮御殿に届けられたようです。
ブロンズの胸像、 望遠鏡であったようです。
「 宣仁【のぶひと】そちは、犬を大切にしているので、世が選んだ、イギリス国の犬をつがいで
送り届ける。」と、 お手紙があったそうで、 高松宮御殿に、お犬様が、増えたのでした。
この2頭の犬の名前は、ショット と、ネリー という名前になったそうで、 東宮殿下の
御拝領の御犬様と言う事で、大切に飼育されたのです。
高松宮様に、お手紙を書かれていたようで、優しい弟思いのお兄様であられたようです。
3人の弟に、いつも配慮して、顔色を見て、相談に乗り、 一家を円満にまとめていく、
簡単そうで、大変な事で、 東宮殿下は、周囲に絶えず気配りされていたようです。
【次回に続く。】