第830回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第829話 大正10年12月末の五条の町の事。 2014年5月31日土曜日の投稿です。
私達を乗せた、鉄道は、夜中も給水、補給しながら、コトン、コトンと音をたてて、
当時、 一夜、ずっと鉄道の客車に座っていますと、お尻が板の様になるわけですが、
家に帰れると思いますと、それほど苦になりませんでした。
鉄道は、藤井寺を過ぎたあたりから、ぐっと、山中に入っていきます。
私達は、大阪駅で買いました、お弁当を食べながら、「 もうすこしやがな。」
と、 楽しく、朝食をとりながら、 鉄道の旅を楽しんだのです。
大正10年当時、 鉄道は奈良駅までしか、線路が無く、 その後、数年して、
戦後、私が住んでいました、橿原神宮駅まで、伸びることになります。