第912回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

911話  海軍兵学校  剣道演武訓練のこと。   2014年8月21日 木曜日の投稿です。
 
 
 
                【   広島市の被災者にお見舞い申し上げます。  】
 
       初めに、ニュースで、安部内閣総理大臣が、休みを切り上げて、東京に戻って
 
      緊急対策をーーー云々というのは、ニュースで知りました。
 
      昨夜、 救助の消防署の方が、子供を抱えて救助中、2次崩落に巻き込まれ殉職、
 
      90人近くお亡くなりになると言う悲報に接し、 心が痛みました。
 
 
 
 
 
イメージ 5
 
 
 
      2週間前に、このブログの第992回のお話で、アイスクリームを使用して、斜面崩壊の
 
      メカニズムと、いくら価格が安くとも、 崖の近くとか、 河川の近くのマイホームを買う物
 
      では無いというお話をしたのですが、ーーーーーーーーー。
 
      この人達の死を無駄にしない意味でも、時間があったら、もう一度、記事を閲覧いただいて、
 
      参考にしていただけたらと思います。
 
イメージ 6
 
 
 
      テレビ中継の画像は、1番下の崩壊現場を主に撮影報道していたのですが、
 
      僕としては、 上部 の崩壊現場の始まりを空撮して、紹介してもらうと、どういう原因で
 
      水が発生して、土石流が発生し、 次に崩壊があるかないかが、わかるのです。
 
      まだ大量に水が流れているようで、報道の人も、 気おつけて取材していただけたらと
 
      思います。  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
      
イメージ 1
 
 
 
 
     大正11年 4月17日から、 訓練が始まった剣道の野外での訓練は、教練の担当の
 
  古田中 生徒監事殿の 怒号と、笛が響く中、「 面、 面、面、面。」と、大声で、発声が
 
   続いて、 いよいよ、切り返しに入ったのです。
 
   切り返し 【きりかえし】 稽古というのは、 素振り、打ち込みの教練が終わりますと、次に
 
   練習する練習項目でありまして、 面などの防具を装着し、1番はじめに教わる、初歩的な
 
   練習です。
 
 
 
  
イメージ 2
 
 
 
     どんな練習方法かと言えば、 二人組で、間隔をとってひらきまして、そんきょの姿勢で、
 
     竹刀の切っ先を合わせまして、 そのまま立ち姿に至り、正眼に構えて、 どちらかが、
 
     打太刀 もう一方が、仕太刀 と言いまして、 うちだち、 しだち と、別れて、 打ち合い
 
     の練習をするのです。
 
     私は、 渥美生徒と、 相対しまして、 古田中 幹事殿が、「 ぴぃーーーーー。」と、
 
     始まりの合図の、笛を吹きますと、 「 やぁーーーーーーっ、 めーーーーーーん。」と、
 
     まず、打ち込んでいきまして、 右から、斜めに、 面を打ち、 次に、 左に面を打ち、
 
     仕太刀の 渥美生徒は、 竹刀を垂直に立てらしまして、 私が打ち込むのを、竹刀で
 
     右に、左に受けるのです。
 
     そして、前進していって、 しばらくして、後退して元の位置に戻ると、 今度は正面から
 
 
 
イメージ 3
 
 
 
         相手の面を、 「 やぁーーーーーーっ、 めっんーーーーーー。」と、打ち込んで、
 
         の相手の後に、打って抜けまして、 相手の後側に抜けて、 残心をしめしつつ、
 
         後に振り向いて、  さらに、「 やぁーーーーーっ、めっーーーん。」と、打ち込んで、
 
         素早く、後から、元の位置に、残心をしめしながら、打って戻るわけです。
 
         これをお互い繰り返すのです。
 
          なれれば、 なかなか面白いのですが、 なれるまでが大変でありまして、
 
         下の床が道場ですと、板間で、そうでもないのですが、練兵場の土ですと、
 
         あんまり踏み込みを大きくしますと、足の裏に響いて、大変であったのです。
 
 
 
イメージ 4
 
 
 
    古田中 監事殿が、「 竹刀の動きを、声に合わせて、 みなが、合わすように心がけよ。」
 
    と、大声で通達があり、 ハンドマイクもない時代、訓練を統率する、監事殿も大変であり
 
    ました。
 
 
【次回に続く。】