第1029回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第1028話  新しい戦争の費用の捻出の事、    2014年12月16日 火曜日の投稿です。
 
 
 
 
 
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  大正8年、 時の内閣総理大臣、寺内 正毅 陸軍大将が、ぼやっとして、 軍刀を眺めている
 
 間に日本の経済というのは、どんと゜ん物価が上昇し、 都市部の庶民の暮らしが成り立たなくなる
 
 程度まであっという間に進行し、その後、あれよ、あれよと言う間に、全国的な【大正の米騒動】と、
 
呼ばれるほどの暴動に発展していったのです。
 
 
 
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          財閥や、米屋や、企業は、金で、日本刀で武装した用心棒を雇い、 押し寄せる
 
          庶民の暴徒も武装して、放火し、 国内は混乱していったのです。
 
          陸軍出身の寺内 内閣総理大臣が下した決断とは、 全国の各連隊から、
 
          小銃に着剣した兵士を市中に繰り出して、市民を武力弾圧することでありました。
 
          そのような、混乱の最中、 当時東京界隈には、悪い疫病が合わせて流行し、
 
          多くの死者が出ていたのですが、 寺内 内閣総理大臣が、疫病に感染し、
 
          11月8日に他界されたのです。
 
 
 
 
 
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           国民の中には、陸軍の軍人の政治に不満が渦巻き、次に誕生したのは、
 
           当時の、新聞社の社長で、元外務官僚出身者のマスメディアの元締めの政治家
 
           の与党、政友会の総裁、 原 敬 内閣でありました。
 
           原、内閣総理大臣は、 陸軍と、海軍と、政治家、官僚の間に立て、上手に
 
           立ちまわり、 国民に訴える スローガンを考えて、 新聞で多いに宣伝活動を
 
           行って、 選挙を利用して、 陸軍の山縣 有朋公 系列の、政治家をどんどん
 
           落選させ、 自らの政党の候補者を 合法的に当選させて行ったのです。
 
 
 
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            そこで、原総理が直面したのは、 大蔵省の国庫が破綻状態で、何も出来
 
          ないというそういう状態であったのです。
 
          海軍の本省派の総帥の 山本 権兵衛 海軍大将の系列の財務の専門家、
 
          高橋 是清 を大蔵大臣に据えて、 やったことと言うのは、 予算を作る事であ
 
          りました。
 
          当時、日本は、 アメリカからも、イギリスからも、フランスからも、いろんな国から
 
          借金があり、 もう貸してくれるところがない状態でした。
 
          そこで、研究の結果、 出てきた答えというのが、 戦争国債を国内に販売して、
 
          日本国内のタンス預金を大蔵省の国庫に入れようという、そういう計画でありました。
 
 
 
 
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            原 敬 内閣総理大臣の音頭で、「 御国の為に、 国債を買いましょう。」 
 
            「 相手が、 大日本帝国なので、銀行のように倒産することはありません。
 
            銀行の預金より、利回りがよいです。」 などと、 配下の新聞で宣伝活動を
 
            行い、 日本国中で宣伝活動を行って行ったのです。
 
 
 
 
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          集めた、国民のタンス預金を大蔵省に入れ、 当時協力関係にあった海軍の、
 
          希望を尊重して、 軍艦を建造していき、 海軍関係の財閥の機嫌をとり、
 
          
 
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              陸軍の機嫌をとるために、シベリアでの戦争をどんどん拡大していき、
 
              陸軍の関係の財閥の機嫌をとり、 日本全国に鉄道を引いていこうと、
 
              公共事業を選挙で公約して、 どんどん地方政治家を、政友会の
 
              候補者にすげ替えていったのです。
 
              濡れた雑巾から、 絞れるだけ、水を絞ったのですが、この方法も、
 
              3年程度で、 水が絞れなくなっていったのです。
 
 
 
 
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           そして、大日本帝国という国は、 外国に対しても借金が膨らみ、 国民に対しても
 
           借金を繰り返し、 破綻に近ずいていったのです。
 
 
 
        【 次回に続く。】