第1030回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第1029話 軍人の武力行使の事。 2014年12月17日 水曜日の投稿です。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/A/A20190825D/20010110/20010110012400.jpg)
大正9年になると、陸軍と海軍と政治家と官僚と財閥を上手に天秤にかけて懐柔し、
政治を続けてきた 原 敬 内閣総理大臣は、陸軍と、 その後についている財閥と
対立するようになっていったのです。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/A/A20190825D/20010110/20010110012410.jpg)
原因は、アメリカのウッドロウ、ウィルソン大統領でありました。
ウィルソン大統領は、このまま、日本を放置するとアメリカを脅かす大帝国となり、中国大陸に
アメリカも当時進出して、植民地化を考えていたようで、日本という国を枠をはめて、押さえ込
もう考えていたようです。
日本がどんどん進出していた、シベリアからの撤退を要求してきたのです。
解約を申し入れてきたのです。
つまり、 シベリアからの撤退をしないのであれば、 借金を全額返済しろと、金融圧力を
我国にかけてきたのです。
![イメージ 6](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/A/A20190825D/20010110/20010110012450.jpg)
そのようなお金はなかったので、シベリアから撤退するしかなかったのですが、
外務省がシベリアからの撤退を約束して帰ったのですが、 陸軍が天皇陛下の
統帥権を主張して、内閣の指示を無視して、 どんどん内陸に進行していき、
原内閣と 対立するようになっていったのです。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/A/A20190825D/20010110/20010110012420.jpg)
を、摂政に任じて、 皇太子殿下から、陸軍に命令を出して、シベリアからの撤退を
させようと、根回しの最中、 大正10年の11月に、原 敬 内閣総理大臣は暗殺
されてしまうのです。
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/A/A20190825D/20010110/20010110012430.jpg)
東京駅で襲い、殺害したのですが、 この犯人の家の莫大な借金が、きれいに返済
されなくなっていたことや、 裁判で無期懲役の判決が出て収監された後、陸軍の
![イメージ 7](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/A/A20190825D/20010110/20010110012500.jpg)
圧力で、刑務所内で特別扱いを受け、 ほとぼりが冷めた数年後、なんと、出所して
陸軍の軍属として、ずっと陸軍が彼を雇用して面倒を見ていたそうで、 暗殺事件の
黒幕は、陸軍とその周辺の財閥と言われています。
![イメージ 5](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/A/A20190825D/20010110/20010110012440.jpg)