第21話 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語。】

第20回 海軍兵学校の試験内容を聞く、 2012年2月27日月曜日 投稿。
 
海軍中尉が、「いいか、まず、毎年の7月に入学試験が、各地で行われる、1番はじめに数学の試験がある、当
 
日の夕方には、合否が、掲示される。
 
ここで、随分と受験生が落とされる。
 
次の日は、数学に合格した人間のみ、英語を受験できる、これも又、当日の夕方に合否が発表される。
 
不合格者は、おしまい、合格した者だけに、翌日は、歴史と物理の試験がある、これも、当日に合否が発表され
 
る。
 
合格者は、翌日、化学と国語の試験を受ける、これも同様で、当日の夕方に試験結果が発表される。
 
合格者は、翌日の漢文学と英作文の試験を受けられる、これも当日の夕方には、合否が発表される。」
 
「おい、きさま、結局、連続何日の試験かいうてみいー。」と、言うので、「5日連続であります。」と回答すると、「そ
 
ういうことだ、つまりだな、狭き門と言うことだ、そうして、しばらくすると次の運動機能検査と身体検査の試験の案
 
内があると、いよいよ、海軍の聖地、呉に出向いてた゜なー、そこから船に乗って、江田島に行って、試験を受け
 
ることになる、ここでも随分と、落伍者が出る。」
 
「まず、勉強をしすぎて、視力が1,0以下の物は、不合格になる、そういうことでなんだ、目を大事にしなければ
 
ならん、全国から秀才が集まって、35人に1人しか合格せんのだ、難しいぞ。」と教えていただいた。
 
【次回に続く】