第40回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第39話 受験勉強に全力を傾注する。 2012年3月18日 日曜日投稿。
 
水泳合宿で、海軍士官に、兵学校の時間割を聞いたのであるが、その年の10月から、体を慣らすために、
 
同じように、朝5時30分 起床、身の回りの片付け、庭に出て、海軍体操、視力の練習、新聞などを読んで、
 
朝7時から、朝食、中学に登校と、そんな毎日を過ごしたと、記憶している。  
 
特に、問題集を何度も何度も、同じ問題をやり、問題なれするまで、繰り返した。
 
30分、問題をすると、目の視力練習をして、再度、問題集をする。
 
こんな感じで、視力に配慮しながら、兵学校への受験勉強に取り組んだ、5冊の参考書、問題集などは、あっと
 
いうまに、修了してしまい。五条の本屋で、つぎの本を探してもらい、また、取り組むの繰り返しであった。
 
朝、父のやぞうが、新聞を見ながら、「美津雄、海軍将校になるのはよいが、潜水艦と、飛行機だけは、やめとけ
 
よ、出来るだけ大きな船に乗るように。」と言う、なぜかと尋ねる前に、当時の新聞には、潜水艦が、水没したと
 
か、飛行機が墜落して、乗員が死亡したとか、パラシュートが開かず、墜落死したとかの記事が、時々出ていた
 
ので、父は心配しているようであったが、いずれ、徴兵で、兵卒で入隊して、危ない目にあうより、将校の方が
 
良いであろうと考えているようであった。
 
【次回に続く。】