第107回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語。】
第106話 二日目の稲刈りの始まり。 2012年5月24日 木曜日投稿。
早朝より、新聞配達をして、家に戻り、朝自宅に戻ると、山口のおばさんが、
朝ご飯を持ってきてくれていたのです。
「校長先生のぼんさん、今日で終わると思いますので、御願いしますねー。」と
言って、むぎの入った、ご飯と、味噌汁と漬け物であったのです。
父は、学校に出発した後で、不在であったのですが、母と2人で、ありがたくい
ただいたのです。
内心、体がだるかったのであるが、あと一日と思って、辛抱してがんばること
にしたのです。
実は、農作業のホコリで、のどを痛めたのか、若干痛いのでありまして、
手ぬぐいを首からぶら下げて、「母さん、田んぼに行ってくる。」と、話しをして、
自宅を出たのです。
今日も昨日の続きで、男達が、横一列で、刈り取りをしていき、女達と自分が、
刈り取った稲を縛って、干しざおにかけていくのです。
現在は、コンバインで、バリバリ刈り取りを行い、機械化が進んで、作業は楽
ですが、当時は全部手作業で、大変であったのです。
ただ無心に、稲を縛って、稲を干しざおにかけていき、時間が過ぎていった
のです。
【次回に続く。】