第１４７話 校内軍事演習に参加する。 ２０１２年７月６日 金曜日の投稿です。 月が変わって、大正１０年３月１日、 母親の食事の支度をして、「今日は、畝傍中学で、軍事教練があるから、 帰りが遅くなる。」と伝えて、自分のお弁当を持って自宅を出発した…

第１３４話 絵はがきと新聞配達。 ２０１２年６月２３日投稿です。 大正１０年の１月の元日、いつも通りの時間の朝３時半に早起きして、大山新聞店に、仕事に行くと、「新年あ けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。」と、おじさんに…

第１３２話 春日大社に初詣に行く。 ２０１２年６月２１日 木曜日投稿です。 父のやぞうと、初詣に行くため、家を出た。 途中、近所は、みんな家で正月を過ごしているようで、誰ともすれ違わなかった。 ２人で、「父さん、誰もいないのは寂しいね。」と言う…

第１２１話 授業料の事 ２０１２年６月１０日 日曜日投稿です。 その日の夕方、父親が学校から帰ってきた、今年の大正９年も、もうそろそろ終わりである。 奈良の自宅も、寒さが厳しくなってきたのである。 母親の養生している部屋は、炭の手あぶりを出して…

第112話 写真屋のペテン ２０１２年５月３０日 水曜日投稿 畝傍中学の書類手続きを御願いして、又、五条の町の方向に、道をとった。 奈良県は、北は、宇治方向から、中央は、東大寺の大仏殿の方から、和歌山の葛城方向にかけて、平野が広 がっていて、東の三…

第１０７話 農作業の苦労。 ２０１２年５月２５日 金曜日投稿。 田んぼの耕作主の山口のおじさんと、おばさん、感心なことに、良く動く、よく気配りがきく、よって、協力者も 進んで、仕事をする、稲刈りの手伝いをしている男達も、どういうわけか、手足のよ…

第１０６話 二日目の稲刈りの始まり。 ２０１２年５月２４日 木曜日投稿。 早朝より、新聞配達をして、家に戻り、朝自宅に戻ると、山口のおばさんが、 朝ご飯を持ってきてくれていたのです。 「校長先生のぼんさん、今日で終わると思いますので、御願いしま…

第１０３話 稲刈りの午後。 ２０１２年５月２１日月曜日投稿です。 午後から、収穫の作業が再開された。 みんな、男の人は、なれているのか、腰を曲げたまま、鎌を持って、無心に作業している。 作業していると、田んぼのにおいというか、わらのにおいという…

第１０２話 収穫時の昼の出来事 ２０１２年５月２０日 日曜日投稿です。 山口のおばさんと一緒に、母の食事を持って、自宅に戻ると、おばさんが、「シカさん、昼をもってきたで、調子は どうかいのー。」と話しかけると、「頭痛がして、下腹が張って、体がだ…

第９８話 農作業の手伝い。 ２０１２年５月１６日 水曜日投稿です。 朝、３時半頃、起床して、新聞配達、家事などをしていると、あっという間に、正午頃になってしまうのであった。 時間がたつのは、早い、母親と自分の昼食の準備をして、雑談しながら、昼を…

第９０話 新聞配達一覧表 ２０１２年５月８日火曜日投稿。 自宅に戻り、いろいろな雑用をしていると、あっという間にお昼近くになってしまった。 自分の住んでいる、奈良県の現在の橿原市付近は、割と平坦な地形で、盆地になっていて、東と西に高い 山々があ…

第８９話 新聞配達の始まり。 ２０１２年５月７日月曜日の投稿です。 翌朝の、大正９年の９月のいつだったか、朝の３時頃か、家を出て、駆け足で、大山新聞店に走っていった。 少し、早めに到着すると、明かりがついていたので、「おはようございます。」と…

第８５話 お盆休みの家族会議 ２０１２年 ５月３日木曜日 盆休み中の、いっだったか、日にちは、はっきり記憶していないのであるが、父と母と今後の事を相談した。 堀内から、大阪のアルミ工場の話を聞いて、そう日がたっていなかったと思う。 母のシカは、…

第８４話 悪童 堀内から、大阪の話を聞く。 ２０１２年５月１日火曜日投稿。 悪童堀内と二人で、話しをしながら、歩いたのであるが、アルミ工場の仕事の話になった。 朝、６時３０分に工場に集合して、７時ぐらいから、仕事が始まるらしい、１２時に、サイレ…

第８３話 悪童 堀内の帰郷。 ２０１２年５月１日 火曜日投稿 翌日の大正９年の８月１１日であったか、周囲の家も、どこも盆休みで、お寺の和尚さんは、大忙しであった と思うが、親子で楽しく休日を楽しんだ、しかし、海軍兵学校の入学試験に不合格になり、…

第７８話 人生の雷鳴 ２０１２年４月２６日 木曜日投稿。 英語の試験の５問の問題のうち、はじめの問題は、単語を回答する問題であった。 よく見ると、問題集に出ていた問題と同じで、戦艦を英語に直すと単語で回答せよ。 とかいう問題で、海軍の問題らしい…

第４０話 授業中の出来事。 ２０１２年３月１９日月曜日投稿 その年の、１０月の中旬であったか、中学の授業中、それぞれの進路について、先生から話しがあった。 当時は、ほとんどが、家業を継いだり、大阪や、京都に働きに出る生徒がほとんどであった。 ほ…