第293回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第292話  海軍兵学校 作文 入学試験の事      2012年11月29日 木曜日の投稿です。
 
 午前中の、合否発表のあと、我々広島1中の生徒は、次の作文の試験のために、試験会場の建物に
 
移動したのであった。
 
 他校の生徒は、数人に絞られ、ほとんどが1中の生徒であった。
 
 
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                     【大正時代後期の路面電車の祝賀の飾り付け】
                    
 
  
ここが、海軍兵学校附属高校などと、呼ばれる原因であるのであるが、これからが肝心である。
 
作文と言っても、どんな問題なのか、不安であったが、そうこうしているうちに、午前中のメンバーで、
 
陸軍准尉と、他の数名が、試験会場にやってきたのであった。
 
 陸軍准尉は、「全員起立せよ。」と、大声で叫ぶと、「だだ今より、第52期、海軍兵学校、作文の入学試験を
 
始める、 まずは、皇居のかくこくも天皇陛下のおわす、東の方向に、拝礼を行う。  礼。」 と、叫ぶと。
 
我々も、准尉の礼のあと、右にならえで、礼をしたのであった。
 
「次は、父母のおわす、方向に礼。」という号令のあと、加計の実家の北側の方向に礼をしたのであった。
 
陸軍准尉が、「全員 着席。」と叫ぶと、一斉に、机に座ったのであった。  
 
  「ただいま、ヒトサンヨンゴー時【13時45分】 試験開始は、ヒトヨンマルマル時 【14時00分】 すこし時間
 
 があるので、今後の説明をする。
 
  今日のこれからの試験は、14時から15時までの1時間のうちに、課題の作文を書いて提出せよ。
 
合否の発表は16時30分前後を予定しておる。
 
 明日は、口頭面接試験である。 それに合格したものは、 午後から、身体測定、 被服の採寸とこう
 
言う予定である。」
 
   「おい、そこのおまえ。」と、 重森を指さして、今日合格したら、ふんどしは、きれいなのをはいてこんと、
 
  不合格間違いなしじゃぞ。」と、面白いことを言うので、みんな大笑いしたのであった。
 
 
【次回に続く。】