第483回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第482話 海軍兵学校 「なんで、わいが、こないなことを。」の事。 2013年6月18日 火曜日の投稿です。
分隊伍長殿が、「 2号生徒は、寝台に、全員腰をかれろ。」と、号令を出すと、2号生徒は、急いで、
寝台に腰を落として、座ったのであった。
それを見届けると、 「 3号生徒は、当番の2号生徒の前に移動せよ。」と、号令がかかり、私は、皆川
延利2号生徒の前に移動したのであった。
「 3号生徒は、2号生徒の靴を、きれいに磨き上げろ、 2号生徒は、3号生徒を指導せよ。」と、
号令がかかり、私たちは、2号生徒の靴磨きをさせられることになったのであった。
私は、内心、「 なんで、わいらが、こないな事、せんとあかんのや。」と、不満に感じたのであったが、
もう、腹は減るは、靴磨きをさせられるは、 2号生徒から、どうのこうのと言われるは、随分と
いやな時間を過ごしたのであった。
すると、ラッパの音が鳴って、 「 全員整列。」の号令がかかり、
分隊伍長殿が、「 これより、食堂に向かう、 全員、行進はじめーーい。」
と、号令がかかると、私たちは、やっと朝食が食べれると、喜んで、
食堂に、行進したのであった。
【次回に続く。】