第491回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第490話 入学式前日の夕方の出来事。            2013年6月26日 水曜日の投稿です。
 
 
 
 
 
  私たちは、夕方の食事が終わって、温習の時間になると、13分隊の温習室に集合させられ、
 
 
又々、1号生徒や、2号生徒に、  机の座り方、立ち方の動作の指導を受けたのであった。
 
 
 
 
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        今日は、朝からたちっぱなしで、午前中は、高松宮殿下のお迎え行事、昼からは、
 
        大講堂で、短剣授与式である。
 
 
        分隊伍長殿が、 「3号は、 起立。」と号令をかけると、 私たちは、1、2、3、の
 
 
         起立動作をして、 机の左に立てり、  「 3号は、 着席。」と、号令がかかると、
 
        又々、 1、2、3、の動作で、着席するのであった。
 
 
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           1度や、2度ならまだ良いのであるが、回数がわからなくなるほど、やるわけである。
 
 
           早く消灯のラッパが鳴らないかと、心の中で、思っていたのであった。
 
 
           海軍兵学校の入学式前日の夕方は、 こんな感じで、足の裏は痛いし、 同じ事を
 
           何度も、何度も、 繰り返しさせられて、 「 なんで、わいが、こないなことを。」
 
           と、言いたくなるようなことの、連続であった。
 
 
           「 忍従、忍従 明日は、待望の海軍兵学校 入学式であった。」
 
 
 
【次回に続く。】